おでかけのまえに は子供の気持ちに気づける一冊!感想やあらすじもご紹介します。【絵本】

おでかけのまえに は子供の気持ちに気づける一冊!感想やあらすじもご紹介します。【絵本】

朝の忙しい時間、お子さんが急に「リュックの中見るー!」とか「自分でやるー!」って始まることってありませんか?
うちはよくある光景で、それがなかなか終わらなくて「ほら、早く行くよ!」とか言ってしまうんです。
すると娘は「まだー!」と言い出し、ますます時間のかかること…。
気持ちを尊重して子供のペースでやらせなきゃとは思いつつ、ついつい余裕がなくなってしまうんですよね。

今回はそんなお出かけにまつわる絵本、『おでかけのまえに』をご紹介します!

この絵本を読んでみたら、子供の「自分でやる!」の心理がわかって反省でした…。
『おでかけのまえに』のあらすじ(内容)や作品情報、実際に子供と読んでみた感想も書きます。

ぜひ参考にしてみてください!

おでかけのまえに 作品情報とあらすじ

作品情報

タイトル:おでかけのまえに
作:筒井 頼子
絵:林 明子
初版:1981年10月20日
(1980年10月1日年少版・こどものとも発行)
出版:福音館書店

対象年齢は2歳頃~

筒井さんと林さんの絵本と言えば、『はじめてのおつかい』が思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか?
『おでかけのまえに』も『はじめてのおつかい』も、子供の頃に読んだ記憶があるロングセラー絵本です。
この2人の絵本は、温かみのあるイラストと子供の目線を光景を文字で表されていて、その現場に居合わせているかのような気持ちになります。
どちらも子供の頃は同じ目線で、大人になってからは子供を見守るような目線で読める素敵な作品ですよ。

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あらすじ

楽しみにしていたピクニック、あやこはウキウキしながら朝ご飯を食べています。

すると、お母さんがお弁当を用意しているのを見て、お弁当を詰めるお手伝い。

お弁当を詰め終わると、今度はお父さんのバッグを閉めてあげるお手伝いをします。

着替えも終わりお母さんに「待っていてね。」と言われたあやこでしたが…。

2歳半の娘と寒がりな私が読んだらこうなった

寒さが苦手な私。
それもあって我が家は、当然のことながらこの冬ほとんどピクニックというものをしませんでした。
そんな中『おでかけのまえに』を偶然見つけ、娘と読むことに。

鞄を閉める、着替え、靴の用意…自分が普段から見慣れている光景が絵本になっているからか、「○○もできるよ!」と言いながら読み進めました。
読み終わった後は案の定、「ピクニック行きたい!」と始まり、寒さで外に長時間いたくない母vsピクニックに行きたい娘状態。笑
最終的には家の中でシートを敷いておにぎりを食べることで決着がつきました。(結構我が家ではよくあるパターンです。)
その準備の中で、絵本のようにおにぎりをお弁当に詰めたり、お気に入りのパジャマ(なぜ…)に着替えたりして、絵本の世界を再現させていました。

子供からするとリアルな日常の一コマをあやこちゃんがわくわくしながら過ごしているのを見て、読んでいる最中も自分に置き換えていたのかもしれません。
お手伝いをする気持ちや自分もやってみたい気持ちは大事にしなきゃなぁと思う時間でした。

とはいえ、読むたび「ピクニック行きたい」コールはしんどいです。笑

おでかけのまえに は大人の心に響くお話でした(感想)

この絵本は、子供のやりたい!という気持ちを引き出すのと同時に、大人が子供の考えに気付かせてくれるお話でした。
作品情報にも書きましたが、私が子供の頃読んだ時は確かにわくわくとした気持ちばかりでしたが、今読んでみると子供の考えを忘れていたとハッとしました。

主人公のあやこちゃんは、お母さんやお父さんのお手伝い、自分の身支度等をやってみますが、なかなかうまくいきません。
それを見た時に自分なら「もう!」と怒ってしまうかも…と思います。
でも、実際あやこちゃんは良かれと思ってやってるだけ。
自分でこうしてみよう、こうしたらお手伝いになると思ってやっただけなのです。
それをあやこちゃんのお父さんとお母さんは理解していて、決して怒らず接しています。
本当に見習いたい、爪の垢を煎じて飲みたい。
そう思うくらい理想の親像です。
一瞬の気持ちで目くじらを立てたりせず、子供の気持ちを汲まないといけないなーとわが身を振り返り反省…。

その後、『おでかけのまえに』を読んだ週末、ちょうど暖かくなったのでお弁当を作ってピクニックに行ってきました!
娘は朝起きてから大はしゃぎで準備の手伝いをしてくれました。
いつもはその状況になった時に色々言ってしまったり静止してしまう私ですが、グッと抑えて様子を見守ることに。
すると、こちらが何も言わなくてもおにぎりの具をテーブルに持って行ったりお弁当箱を出してきてくれる娘。
少し失敗してしまっていた部分もありましたが、本人なりに頑張っている姿はなんだか頼もしく見えました。
子供は子供なりに、楽しみたい気持ちやお手伝いをしようという意気を『おでかけのまえに』で思い出せて、本当によかったです。

この絵本は、お父さんお母さんが一度立ち止まって子供の行動や努力をしっかりと見るきっかけになる絵本だと思います。
忙しい日々でなかなか難しいことかもしれませんが、ぜひこの絵本を読んでお子さんの行動をじっくり見るきっかけにしてみてくださいね!

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